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【韓国むかし話】仙女と木こり2

仙女たちは、
足をばたつかせて歌を歌いながら、
楽しい時間を過ごしました。

やがて、月が傾くと、
仙女たちは池の外に出て、
羽衣をまといました。

「まあ、わたしの羽衣がなくなってしまった。
羽衣がなければ、天に戻れません」

一人の仙女が、今にも泣き出しそうな顔をして言いました。

他の仙女たちも、あちこちを見回しながら、
なくなった羽衣を探しました。

しかし、もう時間がなく、
みな急いで天に昇ってしまいました。



一人残された仙女は、
どうすればよいか分からず、
しくしくと泣いていました。

「もしもし、服をなくされたのですか」

木こりが仙女の前に現れ、
自分の上着を仙女に渡してあげました。

天に昇っていけなくなった仙女は、
木こりがくれた上着を着て、

しかたなくやさしい木こりのあとについていき、
一緒に暮らすようになりました。



その後、美しい仙女は
木こりの妻になり、年老いた母親の世話をして暮らしました。

仙女を妻に迎えた木こりは、
よりいっそう仕事に精を出し、一生懸命に働きました。

仙女は、木こりからたくさんの愛を受け、幸せに暮らしました。

いつしか歳月は流れ、
仙女は二人の可愛い子供をもうけました。



そのようなある日のことです。

その日は、とても月の明るい夜でした。

仙女は、夜空を見上げながら
ため息をついて涙を浮かべました。

「天にいらっしゃる父母様も随分と御歳を召されたことでしょう」

その様子を見ていた木こりは、
とても心が痛みました。

「もうかなり時が過ぎたので、本当のことを話しても大丈夫だろう」

このように思った木こりは、
自分が羽衣を隠して仙女と結婚したことを話してあげました。

すると、仙女が言いました。

「一度だけでいいので、その羽衣を見せてください」

木こりは、隠しておいた羽衣を取り出し、
仙女に渡してあげました。

仙女は感激のあまり、
羽衣に顔をうずめたまま涙を流しました。



しばらくして仙女は、
羽衣をまとったかと思うと、
二人の幼い子供を両腕に抱えて、
天に昇っていってしまいました。

「あっ! わたしをおいていかないでくれ」

木こりは、ぴょんぴょんとはねましたが、
どうすることもできませんでした。

木こりは、地べたに座り込んで
胸をたたいて泣きました。

木こりは、鹿の言った言葉を思い出し、

「ああ、なぜ鹿の言うとおりにしないで、
羽衣をわたしてしまったのだろう」

と考えれば考えるほど後悔するばかりでした。

その日から木こりは、
仙女と子供のことばかり考えては涙を流していました。



そのようにして数日が過ぎた時です。

木こりは、もう一度鹿に会わなければならないと思い、
昔、鹿と出会った場所に行ってみました。

木こりが来ることをあらかじめ知っていたかのように、
鹿は既にそこに来ていました。

鹿は、やせこけた木こりの姿を見て言いました。

「仙女のいる天の国に上がっていける方法がたった一つあります。

仙女が羽衣をなくす出来事があったのち、
天の国では、大きなつるべで池の水をくみあげているそうです。

次の満月の晩に、
そのつるべが天から降りてくるはずなので、
その中に入ってください」

鹿は、そのように言い終えと、
どこかに行ってしまいました。



明るい満月の夜、
鹿が言ったとおり、
本当に天から大きなつるべがゆっくり降りてきました。

木こりは、そのつるべの中に入りました。

すると、つるべは、ゆっくりと天に上がっていきました。

天に上がっていった木こりは
仙女と子供たちと出会い、幸せな日々を送りました。

しかし、木こりは、
地上に残してきた母のことを思うと、
心から喜ぶことができませんでした。

「ああ、一人で暮らしている年老いた母が心配だ」

木こりの言葉を聞いた仙女が言いました。

「天の国の馬に乗って、お母様のもとに行って来てください。
しかし、絶対に馬から降りてはいけません」



木こりは、
天の国の馬に乗って地上に降りていき、
家の前で母を呼びました。

家から出てきた母は、
木こりの姿を見て、目を丸くして喜びました。

木こりは母を抱きしめたいと思いましたが、
馬から降りることはできませんでした。

母ははるばる遠くから来た木こりのために、
おかゆをつくって持ってきました。

「ここまで来たのだから、おかゆでも食べていきなさい」

ところが、
木こりが温かいおかゆを食べようとしたときです。
器にたくさん盛られたおかゆがこぼれ、馬の背中に落ちてしまいました。

馬は、びっくりして後ろ脚で立ち上がり、
そのひょうしに木こりは馬から落ちてしまいました。

木こりは叫びました。

「駄目だ、私を置いていかないでくれ!」

しかし馬は、
木こりを置いたまま、
後ろも振り返らずに飛んでいってしまいました。



その後、木こりは、
仙女と子供たちを思いながら、誰とも結婚せずに暮らしました。

数十年の歳月が過ぎ、
木こりは死んでおんどりになりました。

それでおんどりは、
今でも屋根の上で空に向かって
悲しそうに鳴くのだそうです。



〔コメント〕

鹿の言うとおり、
子供が三人生まれていれば、

仙女は三人の子供を抱えて天に昇っていけないですし、
二人を両腕にかかえ、一人だけ残して天に昇っていくことはできなかったでしょう。

それだけ
母親の子供に対する愛情は強い
ということをあらわしているようです。


それから
韓国特有の親に対する「孝」も
しっかり描かれていますね。

仙女が天に帰りたいと思ったのも
天にいる年老いた父母のことが心配だったからですし、

木こりが地に降りたのも
一人残した母のことが心配だったからですね。


結局、二人とも配偶者とは別れて
親と暮らすようになったわけですが、

このあたりも、
「夫婦」よりも「親子」の関係を優先する
韓国の情緒が示されているようです。


日本人の女性から見ると
韓国人の男性はマザコンなんじゃないか
と思うことがあるようですが、

日本人が思う以上に
韓国人は親に対する思いが強いんですね。

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